矯正歯科
大人からでも遅くない
矯正歯科治療

「矯正治療はお子様だけができるもの」というイメージがありますが、大人になってから矯正に取り組む患者様も増えており、当クリニックでも成人矯正の提供が可能です。歯槽骨の代謝を利用するため、歯や周囲の組織に問題がなければ、大人の方でも矯正治療で歯を移動できます。
小児矯正ではお子様が消極的で、せっかくの矯正治療がなかなか進まないというケースもありますが、大人の場合はご自身の意思があるため、治療に対して意欲的に取り組んでくださる方が多いことがメリットです。小児矯正に比べると、成人矯正のほうがスムーズに治療の目標を実現しやすく、正しい歯並びとかみ合わせに改善できる期待が高まります。
ずっとそのままにしてきた歯並びやかみ合わせのお悩みがある場合は、今からでも遅くありませんので、お気軽にご相談ください。
矯正歯科治療を行うメリット
歯を失うリスクの軽減
歯が重なり合うように生えている叢生(そうせい)は、食べ物が歯と歯の間に挟まりやすく、歯ブラシの毛先も届きにくい状態になります。磨き残しが増えてしまい、虫歯・歯周病の原因になるのです。矯正治療で叢生が改善すると、歯を磨きやすくなります。また、一部の歯に力がかからずにかみ合わせも安定し、咬合性外傷や顎関節症のリスクも軽減してくれます。
見た目の改善
出っ歯(上顎前突)では口元の見た目が悪く、上下の前歯の間に下唇が入り込むときもあります。また、受け口では顎がしゃくれて見えたり、下唇が突き出たりしがちです。矯正治療で横顔のラインや輪郭が整うと、見た目の改善にもつながります。
生涯的な治療コスト
治療法にもよりますが、歯を失った時は1本あたり数十万円の治療費が必要になる症例があります。特に日本人は予防の意識がまだまだ低く、80歳で残っている歯の本数は平均15本であり、それまでに約13本の歯が失われている計算になります。矯正治療により虫歯・歯周病リスクの軽減につながりますので、より予防しやすいお口の環境を作れるのです。
矯正治療の種類
マウスピース矯正
歯型に合わせた患者様専用のマウスピースを使用し、定期的に形が異なるものと交換しながら、歯を少しずつ移動させます。マウスピースは透明で非常に薄く、長時間の装着でもお口の不快感や疲労感が少なく、装着時も自然な見た目のままです。また、つけ外しが自由ですので、食事や歯みがきを妨げる心配もありません。

メリット
- 透明だから目立ちにくいです
- 自分で取り外し可能です
- お口の中を清潔に保ちやすく衛生的です
デメリット
- 矯正装置を一定時間装着する
必要があります - 食後の歯磨きが不可欠です
- 症例によっては適用不可と
なります
ブラケット矯正
歯の表面にブラケットという金属製の矯正装置を取り付け、間に通したワイヤーの弾性力を利用して歯を動かします。装置の見た目が気になりがちですが、幅広い症例に対応できることが魅力です。

メリット
- 裏側(舌側)に装置をつけた場合に比べ、発音への影響・舌の痛みなどが少ないです
- マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)や裏側矯正装置に比べて費用が安いです
デメリット
- 矯正装置が見えます
- 矯正治療中の装置の厚みによる
口元の突出感があります - 矯正治療しながら
ホワイトニングができません
裏側ブラケット矯正
歯の裏側にブラケットを取り付けるため、お口を開けても矯正装置が見えにくく、通常のブラケット矯正にありがちな、「見た目が気になる」というお悩みを解消してくれます。歯も磨きやすく、適切なケアを怠らなければ、治療中の虫歯・歯周病リスクを軽減できます。また、装置で唇を切る心配もなく、口腔内を衛生的に保つ効果も期待できるのです。

メリット
- 表から装置が見えません
- 歯の裏側には唾液腺が集まっているため、唾液の殺菌作用により虫歯リスクが低減できます
デメリット
- 舌がブラケットに触れるため、
違和感を覚えることがあります - オーダーメイドで作製するため
費用が掛かります
部分矯正
歯並びのお悩みが軽度の場合は、気になる歯だけを治せる部分矯正のご利用がおすすめです。すべての歯を矯正する通常の治療に比べて、治療の対象になる歯が限定的ですので、より短期間で費用を抑えた矯正が可能です。

メリット
- 治す部分が限られているため、
治療期間が短いです - 実際使用するブラケットが
少ないため、
費用を抑えることが出来ます - 矯正装置が一部しかないので、
負担が少ないです
デメリット
- 簡単な症例のみにしか
対応できません - 見た目は改善されますが、
かみ合わせなどの改善は
望めません - 矯正装置のスペースを確保するため、
抜歯する医院もあります
矯正歯科治療の
よくある質問

矯正治療は
どのくらい期間がかかりますか?
A. 矯正治療にかかる期間は、個人の歯並びの状態や、矯正方法、治療の範囲などによって大きく異なります。そのため、一概に「どのくらいの期間かかる」と断言することは難しいのですが、矯正期間は、一般的に1~3年程度が目安です。
ですが歯並びの乱れの程度や治療方法によって、数ヶ月で終わる場合もあれば、3年以上かかる場合もあります。
また矯正装置を外した後も、歯が元の位置に戻ろうとする力が働くため、歯が安定するまで保定装置を装着する必要があります。保定期間は、通常2年程度が目安です。
矯正治療が終わったら、
また歯並びが乱れることは
ありませんか?
A. 後戻りを防ぐためには、矯正治療後に保定と呼ばれる処置を行うことが非常に重要です。保定とは、歯が元の位置に戻ろうとする力を抑え、新しい歯並びを安定させるための処置です。
一般的に、マウスピース型の装置(リテーナー)を一定期間装着することで行われます。リテーナーがついたままでもお話や飲み物を飲むことは可能です。(お食事の際は外していただきます。)
虫歯や歯周病の治療と並行して
矯正治療は可能ですか?
A. 虫歯や歯周病の治療と並行して矯正治療を行うことは可能ですが、慎重に進める必要があります。矯正治療を開始する前にまず最初に虫歯や歯周病の治療行うことが一般的です。
これらの病気が治療されてから矯正治療を始めることで、歯や歯茎の健康を維持しながら矯正治療を効果的に進めることができます。
治療計画を立てる際には、歯科医師や矯正医と相談し、最適なタイミングと方法を決定することが重要です。
歯並びが悪いままでいると
どうなりますか?
A. まず、歯並びの問題でお掃除がしづらかったり、噛み合わせの問題で歯に不均一な力がかかることで、虫歯や歯周病になりやすくなる可能性が高まります。
また、歯並びが悪い状態を放置すると、口腔内の健康だけでなく、全身の健康や心理状態にも悪影響を及ぼす可能性があります。
矯正治療は、単に見た目を良くするだけでなく、これらの問題を解決し、より健康的な生活を送るための予防的な手段の一つです。もし、歯並びでお悩みでしたら、一度当院にご相談ください。